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物語を綴る~生きる喜びを拾いながら~

おひとり様シニアのひとり言。

私はまだ「おしものお世話」はされたくないです!

CategoryS字結腸癌
6月3日に入院するとすぐ、病院付属の看護学校の学生さんと指導官が来て、
「看護実習をさせてくださいますか」と言われた。
学生さんは、いま断ってもいいし、途中で断ってもいいなどと書いた同意書を緊張して読み上げ、
「いかがでしょうか?」

断る理由はない。いやむしろお役に立てるのなら嬉しい気持ちで受けた。
毎日9時から15時まで来院し、ま、色々と話をしたり、こまごまとしたことのお世話になったり。
手術室でも出迎えてくれ、励ましてくれた。

そこまでは良かったのだが、
手術の翌日、まだ私が尿の管や体液や血液を外に出す管に繋がれているとき、
「お身体を清拭させていただきます」と言って学生さん2人と指導官の3人がズカズカと入って来た。

「ひとりでやると2時間とかかかってしまうので」と同級生を紹介されたが、
私ははっきり言って、あまり嬉しくはなかった。
乳がんで全摘手術をした身体は、あまり人目にさらしたくないのが本音だ。
事前に説明や同意を求めることもなく、3人で入って来て裸になれって・・・
でも、それはまだ辛抱できる範囲内だった。

上半身を学生さん2人がかりで拭いた後、
「では次はおしもを」とM字開脚をさせられた。
この辺りから私の身体は怒りを感じ始める。

で、担当の学生さんが尿の管がまだ刺してある私の「おしも」を、
じつに熱心に丁寧に洗ったり拭いたりしたのである。

とてもデリケートなことなので、口にするのも、こうして書くのも本当は憚れるのだけど、
問題提起しなければと敢えて書く。

彼女は本当に可愛くて真面目で熱心ないい子なのだけれど、
私は彼女が熱心でであればあるほど、丁寧であればあるほど、傷ついたのである。
深い屈辱感を味わったのである。

わかっていただけるだろうか?
私の人間としての尊厳が酷く傷ついたのだ。

そんな「お身体の清拭」のすぐ後で、
一緒にいた指導官が私の尿道に繋いだ管をピュッと外し、
「トイレまで歩いてみましょう」だって。

はあ?である。
トイレはすべてウォッシュレットだ。
いったい、さっきのバカ丁寧な(お下品な言葉づかいでごめんなさい)「おしもの清拭」だかは、
本当に必要だったの?

かりに本当に必要だったとしても、もっと清拭される患者の身になったやり方はできないの?
チャチャっと雑に済ませてくれた方が、私はどんなにか救われたか知れない。

以後、私は彼女と目を合わせることはできなかった。したくなかった。
一晩考えて、翌日、私は看護実習そのものを断った。
言いにくいことだからこそ、ここで私が言うことで気付いてほしかったのである。

指導官によると「術後には必ず清拭をすることになっている」そうだが、
患者はみんなこんな屈辱的なことを黙って耐えているのだろうか?

もし私の病状が悪い方に進んで、自力でトイレにいくことも難しくなったら、
こんな屈辱感にも耐えねばならないのだろうか?

そうだよね?それしかないものね?なんて哀しい。
そう思うと、どうにも気が塞いで仕方ないのである。

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4 Comments

光子  

人間の尊厳

看護・・・技術よりも知識よりも

生きる知恵 我が身に置き換えて…の精神を
一番に教えて欲しいですよね

今 介護施設ではこの状況が 当たり前に行われているのでしょうね

寝付いたら…もはや人間ではないと・・・
とは思いたくないですよね

あな恐ろしや 恐ろしや・・・ですか (~;~)!

今週の抗がん剤の副作用が・・・
穏やかでありますように

2017/07/09 (Sun) 08:48 | EDIT | REPLY |   

わすれ草  

ああ、このことだったのですね。
配慮が感じられない辛い体験をされたんですね。自分のことと考えると胸が痛んで叫びたくなってしまいました。
尿管がすぐにでも取れる患者に、どうしてお下の世話をしなければならないのか。実習台にされたとしか思えない。

清拭について私も後悔が残ります。
夫は入院中は決して清拭を受け入れませんでした。
私が行った時に私がしました。
それほど他人に触られるのを嫌がっていた人なのに、自宅介護になった時、介護の人からは当然のように全身の清拭をされました。
私は、介護を受け入れることはそういうことであることと思っていました。
それなので、夫がもはや抵抗の声すらあげることのできない人であることに気づくのが遅れました、娘の一言があるまで。
「おとうさん、あんなふうにオムツをパパッと広げられて可哀そうだよ」

尊厳を保つ介護、とても大切なことです。

2017/07/09 (Sun) 10:27 | EDIT | REPLY |   

風のフェリシア  

Re: いよいよ明日です。

>介護施設ではこの状況が 当たり前に行われているのでしょうね
↑そうと思います。本当に「あな恐ろしや~」です。
その上、運が悪ければ介護士から暴言、暴行を受けたりしたら、
もう堪らないですね。

看護師、介護士の卵さんたちには、
1度勉強として「患者」や介護を必要とする高齢者の擬似体験をして欲しいです。
自分が「される側」を体験することで、多く気づきがあると思うんですよね。
切に願います。

2017/07/09 (Sun) 20:41 | REPLY |   

風のフェリシア  

Re: 練習台だったと思います。

学生の指導官も一緒で、上半身の清拭の際に
「もっと力を入れて」などと指導をしていましたから、
(でも、おしものお世話のときには「もっとサッと」とか言わず、黙って見ていました)
練習台だったのだと思います。

開腹手術後24時間も経っていないというのに、さらにこんな思いをするなんてと、
私も叫びたい気持ちでした。

ご主人が清拭をわすれ草さんにだけしてもらっていたお気持ち、とても良く分かります。

光子さんへのリコメにも書きましたが、看護師、介護士になる勉強のカリキュラムのなかに、
「される側」になる体験を組み込んでほしいです。

2017/07/09 (Sun) 21:09 | REPLY |   

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